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雇用保険は政府が管掌する強制保険制度で、労働者を1人でも雇用する事業は、原則として強制的に適用されるのは、労災保険制度と同様です。
技能者を本当に雇用しているケースは少ないと思いますが、「うちは社員大工」というならば、最低でも雇用保険は適用すべきものです。
雇用保険は、
@労働者が失業してその所得の源泉を喪失した場合、労働者について雇用の継続が困難となる事由が生じた場合及び労働者が自ら職業に関する教育訓練を受けた場合に、生活及び雇用の安定と就職の促進のために失業等給付を支給
A失業の予防、雇用状態の是正及び雇用機会の増大、労働者の能力の開発及び向上その他労働者の福祉の増進を図る という2つの事業を実施する、雇用に関する総合的機能を有する制度です。
2つめの事業に関しては、様々な助成の制度があります。なかでも技能者を雇用している場合には教育訓練給付制度が使えることは、大きなメリットです。
特に「建設教育訓練助成金」は、建設業だけの特別の制度ですので、知っておくと得です。
建設教育訓練助成金は、建設労働者の技能の向上を図りたい建設事業主や建設事業主団体等が建設労働者に能力開発等の教育訓練を実施した場合、実施に要した経費や労働者の賃金の一部が助成される助成金です。建設教育訓練助成金は10種類の内容で構成されています。その内訳は、次のようになっています。
第1種・・・認定訓練
第2種・・・技能実習、通信教育訓練、就業機会確保事業
第3種・・・職業訓練推進、施設等設置整備、受講援助
第4種・・・認定訓練、技能実習、就業機会確保事業
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