C.木造住宅の工程管理

03.基礎工事

SAREX 住環境価値向上事業協同組合(C)2012

6.型枠の設置(立ち上がり)

   基礎立ち上がり型枠の設置に先立ち、フーチングまたは底盤に基礎立ち上がり型枠設置位置の墨を打ちます。墨に合わせて、型枠を設置します。
 布基礎の場合、打ち継ぎ部分は内部外部とも地中になってしまうため特に問題はありませんが、べた基礎の場合、型枠の設置に当たって、基礎の打ち継ぎが地盤面下になる部分や底盤が外部テラスなどに延長され、打ち継ぎ部分が水に触れる状況が考えられる場合、基礎幅を貫通する型枠支持具から水が浸入する事例が多く見受けられます。
 床下に外部からの水を浸入させないために、基礎幅を貫通しない支持金具を用い、止水剤や止水板等の使用も考慮します。打ち継ぎ部分の止水板等の施工は、設置した部分がコンクリート内に隠れてしまうため、効果を発揮させるためには、正しく設置されているか、コンクリートが密に充填されているかといった、コンクリート打設時の管理に十分な注意が必要です。
 この他、脱型後に打ち継ぎ部分周辺に、外部より防水処理を行う方法も考えられます。
 自主検査としては、型枠の間隔が基礎幅であることを確認します。アンカーボルトを型枠にセットする場合は、この時点でアンカーボルトの位置を全数確認します。
 立ち上がり部分のかぶり厚が40mm以上確保されているか確認し写真に記録します。