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建物が地震や風に抵抗するためには、建物の大きさや階数に応じた耐力壁(必要壁量)を設ける必要があります。必要壁量には、「地震力に対する必要壁量」と「風圧力に対する必要壁量」があります。それぞれ力の加わる方向を、はり間方向とけた行方向の2つに分解して考え、それぞれ各階・方向ごとに安全性を確認します。「地震力に対する必要壁量」は両方向共通ですが、「風圧力に対する必要壁量」は風の方向により、外壁の面積が一般的には異なりますので、方向によって必要壁量が異なります。
従って、耐力壁の必要量は、地震力・風圧力それぞれに対する必要壁量を上回る必要があります。つまり、各階・方向ごとに、地震力・風圧力それぞれの必要壁量の大きい方の値が「建物の必要壁量」ということになります。なお、壁量計算上は、強風時に大地震が発生することを想定していません。
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