数年前までは通信販売といえばTVCMかダイレクトメール、そしてマンション販売などでよく使う電話による勧誘ぐらいであったが、最近はこれに加えて、インターネットを使ったホームページや通販雑誌によるものなどが増加しつつある。
2000年11月に政府のIT戦略会議が開かれ、IT導入が進められつつある。議長・出井ソニー会長、本部長・内閣総理大臣(森前首相)によって開催され、日本がトップレベルのIT国家になるために「IT基本戦略」が発表された。その内容は、
1)5年以内に、3,000万世帯にADSL・CATV(高速通信)で、1,000万世帯が30〜100Mビット/秒程度の超高速(光ファイバー)で、インターネットに接続できる環境を整備する
2)全国民が低料金でインターネットに常時接続できる環境を整備する
というものである。
実際、ブロードバンド(超高速回線・高速回線)の普及は進んでいる。2002年には3,400万世帯が高速回線を利用可能な環境に、1,400万世帯が超高速回線を利用可能な環境に整備されている。そして電子商取引が促進され、全ての国民が電子市場に安心して参画できる環境が整いつつあるのだ(資料出典:自由国民社『現代用語の基礎知識』)。
最近のニュースでも話題になった「楽天」を始め、いくつかのインターネット関連業者が電鉄やスーパーに取って代わってプロ野球界に乗り出したことなどを見ても、まさにIT時代に入ったことを感じざるを得ない。
インターネット市場(電子市場)の出現は、大手ハウスメーカーによるTVのCM放映を今まで指をくわえて見ていた我々工務店でも同じ土俵に上がれるチャンス到来である。薄型TVの出現に併せて、TVでもインターネット双方向通信が可能になってきた。
ホームページを一種のCMと考えれば、見たくないTVCMを見せられるのと違って、見たいCMを見る時代になってきたということである。
我々はTVでの高いCM料を払うことなく、ホームページでCM効果を手にすることができる。このインターネットの活用をどのように構築するかが、これからの工務店の受注営業のポイントであることは間違いない。
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