「お客様満足と高品質設計・施工・メンテナンスはITで武装された情熱のあるスタッフによって日々向上される」
これはSAREXメンバーでもある埼玉県上福岡市の株式会社奥山建設さんの経営コンセプトで、素晴らしいの一言に尽きる。
過日、この奥山建設さんの宝とも言うべきノウハウをSAREXの「工務店力向上ワークショップ」にて惜しげもなく公開してくれた。この奥山建設オリジナルのシステムは、
1)スケジュール管理
2)データ管理
3)顧客対応業務システム
4)積算・発注業務システム
から構成されており、工務店業務のすべてがシステム化されている、理想的な管理システムであり、工務店レベルをはるかに超えた優れものであった。
私はこれを見て「奥山建設さんは工務店ではない」と思ったりもしたが、社長さんのお話を聞くと「営業マンはいらない」とか「頼まれる仕事しかしない」とか、まさに工務店そのものである。恐らく村岡社長さん自身が先頭に立ってこのシステムに時間と金をつぎ込んだであろうと窺い知ることができる。
アウトソーシングの利用だけではここまでのシステムはできない。優れもののソフトであるが、誰でもが真似のできるものではなく、奥山建設のスタッフだからこそ使いこなすことができるのだと思う。
翻って弊社(中野工務店)を見てみると、管理のIT化については歴然とした遅れを認めざるを得ない。財務システムこそ会計事務所と同じソフトを使っており、工事台帳、在庫管理台帳、そして経理データのやり取りなど満足できるものなのだが、こと施工管理については奥山建設さんの足元にも及ばない。弊社なりのシステムの構築こそ、急ぐべき我が社の重要課題である。 |