このメッセージは光岡自動車の企業理念であるが、これをホームページで見た時、住宅と自動車と用途の違いはあっても、ものづくりの理念は変わらないのだ、と匠としての心を新たにした。
そして、これこそものづくりの規範とすべきまさに匠道だと痛感した。このメッセージの「クルマ」というところを「家」に書き換え、「クルマに乗る」というところを「家に住む」と書き換えて、更に社名を自社名に替えれば家づくり工務店の企業理念としてこれ以上の表現はないと思う。
わたしたち中野工務店は「信頼の絆」を大切にし、「すべての人々が夢と希望と喜びを感じるような楽しい家づくり」を通じて、社会に貢献していくことを根本とし、あくなきチャレンジを続けていきます。
このスローガンこそ、家づくり工務店が信条として後世に伝えて行くべき道であり、匠道の本道ということができる。
ホームページによると、この光岡自動車さんの資本金は2億2,700万円で、年間売上高は335億(2003年グループ実績)で開発車部門はその10%とのことであるから、乗用車としては33億ぐらいの数字である。自動車メーカーとしては決して大きな数字ではないが、この光岡自動車でクルマをつくるクラフトマンの誇りと、このクルマを手にしたユーザーの喜びは、他のメ−カーのそれと比べても優るとも劣るものではないであろう。
規模は小さな工場であるが、大きな夢と、希望と、喜びを生み出だす、この志すところは、大工場に負けないという、ミツオカクラフトマンの心意気が伝わってくる。
我々注文工務店がつくる住宅は、数を多くつくれないし、またつくろうともしない。いかに納得のできる住宅を、夢と喜びにつつんで、ユーザーに渡せるかが、全てであると信ずる。 |